最近、赤ちゃんの「頭の形」への関心が高まり、
ヘルメット治療を選ぶ親御さんも増えてきました。
病院などでの説明では、
「頭の形が悪いと、将来的に見た目や噛み合わせに影響が出る可能性があるので、治しましょう」
と案内されることが多いかと思います。
そのため、多くの方が“頭の形”そのものをスタート地点と考えがちですが――
実は “向き癖”こそが、頭の形を左右する一番の要因 なんです
頭の形は「重力」と「習慣」の影響を受けて変わっていく
特に、生後0〜2か月の時期は、赤ちゃんの頭がとてもやわらかく、
重力の影響を強く受けやすい時期です。
この時期に、
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いつも右を向いて寝ている
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いつも左ばかり向いている
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正面ばかり見ている
といった状態が続くと、頭の一部が潰れてしまい、
そのまま向き癖として定着してしまうのです。
毎日の積み重ねで、あっという間に頭の形は変わってしまいます
癖をつけないためには「いつも同じ」にならないこと
ポイントは、とにかく「同じ状態」が続かないようにすること。
例えば――
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今日はこっちの部屋、明日はあっちの部屋で過ごす
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寝かせる方向を変える
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抱っこする人を交代する(ママだけでなくパパも、おばあちゃんも)
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授乳も左右バランスよく
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抱っこする時に、頭の向きを時々変える
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枕や敷き布団の硬さや角度を調整してみる
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赤ちゃんと正面から目を合わせて、向きのバリエーションをつける
昔ながらの育児の中にヒントがある
昔のおばあちゃん世代の育児には、自然と「向き癖防止」につながる工夫がたくさんありました。
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家族みんなで赤ちゃんを抱っこ
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頻繁な授乳とスキンシップ
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手遊びやあやし遊び
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赤ちゃんとしっかり目を合わせる育児
当たり前のようにやっていたことが、
実は赤ちゃんの成長にとってとても意味のあることだったんですね
ヘルメット治療より大切なこと
もちろん、ヘルメット治療が必要なケースもあります。
でも――
その前に「向き癖」を予防する意識を持つこと。
これがとても大切です。
生まれたその日から、赤ちゃんの「向き癖」を意識してあげる。
それだけで、将来的に治療が必要になるリスクを減らせるかもしれません。
頭の形は、“重力”と“習慣”の結果。
だからこそ、毎日のちょっとした関わり方の中で、
赤ちゃんの未来を守っていけたら素敵ですね。