「とにかく吸わせないことには母乳は増えないからね」
この言葉
たしかにその通りなんです。
赤ちゃんが欲しがれば
時間を気にせず何度も何度も吸わせる。
1ヵ月に満たない赤ちゃんであれば
1日10回以上になることも
もし、毎回ミルクをたっぷり足していたら
母乳の回数が減り
母乳はなかなか増えない
なんですが、
じゃあいつまで
母乳育児に対するママの思い
育児のしんどさ
ママの体調
赤ちゃんの月齢
母乳分泌量
必要なミルク量
・・・
などの違いがあるため
なかなかお答えできませんが、
頻回授乳やミルクの足し方で悩んでいるママ達に
少しでも参考になれば~と思い
2つの事例をご紹介させていただきます。
①授乳時間が幸せ
Yさんは扁平乳頭で直母をあきらめていましたが、
2ヵ月から乳頭保護器を外し直母の練習をしました。
そうしたら、もう授乳するのが嬉しくて嬉しくて・・・
頻回授乳に加え、夜間は添い乳にも挑戦
ほとんど出なかった母乳が、
1日200~250mlほど出るようになりました。
「授乳時間が幸せだから吸わせたい」
母乳を増やすためというより、
授乳したくて授乳する
という感じ。
幸せ~~嬉しい楽しい
そんな正の感情を伴うことが
母乳分泌を増やすことに結びつくと感じた事例でした。
母乳は赤ちゃんの体にいいから~
あげないと後悔しそうだから~
後ろめたい気持ち~
など、様々な思いがあって
母乳育児をを続けていると思いますが、
ママが授乳を楽しんでいるかどうか
そこを
一度自分に聞いてみてもいいのかな~。
※ママの体がしんどくては楽しめるはずもないので、
その場合は、ミルクに頼って休息をとったり
乳房ケアや整体などで体の調整をするなど、
まずは体のメンテナンスが必要かと思います。
②義母に言われて・・・
Kさんは母乳を増やしたくて頻回授乳をしています。
赤ちゃんは4ヵ月でミルクがほとんど(9割)。
義母に「母乳は出ないの?」「母乳は体にいいのに~」と言われ、
あきらめていた母乳を増やしたい(増やさねば!)
と思うようになりました。
こうやって口を出すのって
ホント勘弁してほしいですよね
やはり、母乳を増やすには時期も大事
ママの体、母乳分泌の仕組みが変化するだけでなく、
赤ちゃんの心と体も変化していきます。
特に4カ月というのは特別な時期。
首がすわりいろんなものが見えてくる
見たものが欲しくなり手が伸ばせるようになる
遊ぶのが楽しい
そんな赤ちゃんに
抱っこと母乳ばかりでは赤ちゃんは怒ります
「ちがうちがうあのオモチャが触りたいの」
「もう赤ちゃん扱いせんといて」って。
たっぷり飲んで遊ぶ
遊んだらしっかり寝る
しっかり寝たから飲む
生活リズムを整えて
心と体をしっかり満たしてあげる
それにより
6カ月に向けてグンと成長していきます。
特別な時期には
頻回授乳で大事な時間を奪ってしまうのはもったいない気がします。
「母乳は続ける。でも必要なミルクもしっかり足していく」
そんな調整が必要ではないでしょうか。
「母乳の素晴らしさは十分わかってます。
でも、ミルクだってこんなにしっかり育つんですよ」って、
堂々としていたらいいと思うけどな~。
母乳相談に決まった答えはありません。
だからこそ、
ママは何も恐れずに自分の思い出しきってほしい。
自信をもって前へ進めるように支えていきたいと思います